第25話「黄昏れる神々」
2009.06.22 OnAir
突貫工事で50年前のミラーを取り付けたレオパルドは、その「妖刀」の呪いで「プリンス・オブ・ダークネス」へとイメチェン! さらに自信過剰で鼻持ちならないばかりか、なんか冷酷なヤツになっちゃったの! 突然、斬りつけられたベンケイは大被害! そして、現れたネルヴァルコロニーにソウル・シャウツを発射!? アタシが黄金銃の引金を引かなくても撃てるってコト!?
住人のコトを考えない大暴れっぷりにレオパルドコロニーの中は大混乱。その混乱に乗じてアタシはQTアームズでネルヴァルコロニーに向かえたんだけど。
そこに待っていたのはナミだったの。黒いQテクターを身につけ、魔女の杖みたいなQTアームズを振り回して襲ってくるナミ……。
とうとうアタシは、激しい攻撃を仕掛けてくるナミに黄金銃を撃ってしまったの。前にほのかちゃんがアタシに撃ったときには気絶しただけだったし、大丈夫だとは思いながらも確信が無いまま撃った……。妹を撃ってしまったの……。
倒れるナミから放たれる強い力の波動。それはナミの持つアンチQT能力の波動。すべてのQTを無力化する力。
皮肉なことに、その力の発動はナミ自身から、これまでに手に入れた力を剥ぎ取ってしまったの。意のままに従えていたイグジステンズたちは、アタシのところに集まり、「教母アレイダ」から、反乱軍リーダーへと戻った「神楽」さん。
呆然とするナミに、心を取り戻した神楽さんは「本来、イグジステンズは秋葉ちゃんのものなのよ」と告げたわ。ショックを受けたナミは、そこから飛び去って行ったわ……。
カークウッドに戻ったアタシは「宇宙をかける少女」の意味を知るコトになった。ブレインコロニーとの戦いに終止符を打つ存在。それがアタシ……。
そして、そのためには、プリンス・オブ・ダークネスと化した「レオパルドを殺さなければならない」って……。
そりゃあ、もともとイヤなヤツだし、プリンス・オブ・ダークネスになってからはカワイゲもなければ、悪いコトしかしないけど、一緒に冒険してきたレオパルドを「殺す」って、すっごく気が重い。……だってレオパルドも友達だって思っていたから。
だけど、イモちゃんのことを思い出したの。必死にカークウッドや、みんなを守ろうとしてくれたイモちゃん。今、みんなを守れるのはアタシしかいないんだ。プリンス・オブ・ダークネスになつたレオパルドを止めないと、みんな死んじゃうんだよね。
その時、カークウッド全体にナミの声が響いた。「宇宙をかける少女ブラック」として「プリンス・オブ・ダークネス」と手を組み「人類を粛正する」って言うのよ。そして、地球に向けてソウル・シャウツが! 人類の敵になったナミとレオパルドを止めなくっちゃ!!

脚本:樋口達人/コンテ:須永 司/演出:田辺泰裕/
作画監督(キャラ・メカ):しんぼたくろう・高瀬健一